我が家で“別世界”を感じてほしい
夢が形になったホテル好きが建てる家
伝えきれないほどの想いを上手に引き出してくれたスタッフ
毎日写真が撮りたくなるデザイン
住宅街の細道をくねくねと登ったその先に明らかに秀でたスタイリッシュな外観にまず目が留まる。
穴場のお店を探し当てたときの“見つけた”というあの感覚に近いだろうか。
もう一軒家が建てられるのでは?と思うほど広い駐車場に天井高の高いガレージ、シンプルなのに洗練された門扉から期待高まる家。
それでも「外観より内装重視で考えました」と笑顔でお話しされるNさんご夫妻は2021年4月、まるでホテルヴィラに来たかのような、まさに別空間なお家を新築しました。
「玄関から入ったときに非日常的な世界観を感じてほしかったんです」と奥様。
確かに、玄関入った瞬間飛び込んでくる一つ目の坪庭。
作りが平屋であるにも関わらず、門扉から階段を上がり玄関にたどり着くN家は元々の高低差を活かした設計となっており、玄関のドアを開けた瞬間から窓越しに見下ろす坪庭のインパクトは絶大。
部屋の中に入ると言うより、もう一度外を感じさせるサプライズ感は訪問者からもお褒めの言葉をいただくのだそう。
始め、デザイン性を重視し設計してもらえる会社を探していたご主人。
そんなご夫妻が完成見学会でお部屋に入った時の一番の驚きが「空気が違う」ということだった。
ホテル巡りをしたぐらいホテルライクのお二人、あの別空間に憧れ“デザイン重視”を掲げていた二人もスタッフの対応や人柄の良さ、自然素材中心の家づくりに感激し共感した。
「家族から届いた木の贈り物のニスのにおいが気になったんです。でも呼吸してるんでしょうね、その後においがなくなったんですよ」
住んでみて再確認する漆喰壁の魅力に「柔らかく、さらさらしていて気持ちいいんです。気づいたら足で肌触りを感じてしまう」と奥様がやってみせたので、思わず靴下を脱いで床の感触を確かめたほど(笑)
無垢の感覚をまさに体現した時間でした・・・。
こだわりはバスルームとリビング。設計士との絆で生まれたデザイン性あふれる内装
新築の床面積は約29坪。
“生活感が見えない”を意識しコンセプトを伝えたというN夫婦の間取りは、13帖半のLDから4.5帖のキッチンまでが一目で見渡せる開放的な空間と壁は白を基調としシンプルに。
何よりも天井高3m20㎝という高さが、よりホテルライフを彷彿とさせ、玄関・リビング・主寝室から見渡せる坪庭の眺めやその美しい緑の植栽は一番に見てほしい場所だと奥様もお気に入りのひとつ(間違いなく訪問者の心をとらえるにちがいない)。
夫婦がこだわりぬいた3.6帖のバスルームは、一般住宅にはない天然石をあしらったまさにホテルのような高級感と広さ、そして浴槽に浸かりながら眺めるもう一つの坪庭とのバランスはご夫婦の熱意とセンスが感じられる。
タイル選びで迷っていた時、担当の設計士が二人にあうようなタイル専門店を紹介してくれ、その後何度も通い、そのおかげで納得のいくバスルームが完成できた。
「毎回行くのが楽しみだったんです」と言い切るほど設計士と育んだ時間が楽しかったようで「いまだに、あのようにすれば、こうしたらよかったという後悔がないんですよ」とご主人。
それぐらい設計士が親身になり毎回ご夫婦の想いに寄り添い築き上げた信頼関係は深いものだった。
「実は3番手の部屋だった」という主寝室の広さも期待以上のホテルの一室のようなやすらぎの一部屋となり、将来ご家族が増えたとき活躍しそうな4.5帖の2部屋、さらに個室も設けたのは、夫婦の夢があるから・・・。
「このお部屋をほかの方にも使ってほしいんです」とお二人。
想像していた家が本当にできた喜びと「またここに帰って来れるんだ」という安心をもカタチにしたご夫婦の夢は“多くの方にこの場所で夢を叶えてほしい”ということ。
将来を見据え設計を要望したのだという。
数年後、ご夫婦の願いと合わせ、自慢の坪庭に植わった芭蕉の木やオオタニワタリが成長し、あの大きな窓という名のキャンバスにどんな風景が描かれるのか楽しみである。
家族構成 : ご夫婦
敷地面積 : 358.66㎡(約108.49坪)
延床面積 : 95.74㎡(約28.96坪)
ライター : 玉城乃野
カメラマン: 比嘉秀明