建築士・職人と一緒に築き上げた理想の家。 住んで改めて気づく素材の力。空気のおいしさを実感。
今回ご紹介する施主のUさんは、ご夫婦と子ども3人、そして奥さまのご両親が一緒に暮らす7人家族。
5年ほど前に沖縄へ移り住み、中古住宅を借りて生活しながら、家づくりの計画をスタート。
「間口が広く、できるだけシカクに近い」希望の土地を求めて3年以上を費やしましたが、その期間をじっくりとプランニングに充て、理想の住まいを築き上げました。
家づくりは無添加住宅一択。
漆喰壁とシンゴン材のフロアをベースに内装は白で統一
土地探しに東奔西走するなか、「無添加住宅で家を建てることは早々に決めていました」と奥さま。
「一番のポイントは、自然由来の体にやさしい素材を使った家づくりに徹していること。健康的で、安心して暮らせる住環境は、何ものにも代えられないメリットなので」と振り返ります。
洋風で、一つ一つの空間のボリュームが大きく、白を基調にした内装デザインは、当初からのイメージ通り。壁は標準仕様の白の漆喰で仕上げ、フローリングも色合いをそろえつつ、幅広い樹種のラインアップのなかから「施工後の反りや伸縮が少ないように」とシンゴン材の集成フロアを選択。建具や棚などの造作家具もすべて、白で統一しました。
Uさん宅は2世帯住宅ではありませんが、1、2階それぞれにキッチンと水回り設備を用意しています。
団らんの場であるリビングは1階にあり、隣り合うように対面キッチンと子ども室を配置。
1階にはこのほか、最奥部の落ち着いた場所に主寝室と、「犬の散歩が日課」という奥さまのお父さんの生活スタイルに合わせて、玄関ホール正面に個室を設けました。
2階は奥さまのお母さんと長女の部屋。テラスに出れば、日を浴びてキラキラと輝く東海岸の海が、眼下に広がっています。
自由設計の間取りを、プロの提案でさらに心地よく。
漆喰壁の調湿作用、床材の足ざわりに感激
「理想の家づくりができたのは、設計担当の建築士さんをはじめ、職人の方々の協力があったからこそ。
施工途中の計画変更も、イヤな顔一つせず引き受けてくれて、それどころか逆に“こんな風にしたほうが使いやすいんじゃない?”と幾つも提案してもらったり、本当に感謝しきりです」。
Uさんご夫妻、ご両親ともに、移住前に家づくりの経験があるからこそ、その言葉には説得力があります。
使いやすさは細部に宿ります。例えば1階キッチンからはフロア全体を見渡せるのに対し、リビングからは台所作業中の手元が見えないように、目隠しの高さが設定されています。
さらに子ども室の床に段差を設けたことで、リビング・ダイニング・キッチン・子ども室の間には間仕切りがないにもかかわらず、それぞれが独立したスペースのように感じられ、「自然と遊びが子ども室の中だけで完結し以前のようにリビングに本やおもちゃが散らかることがなくなりました」との効果が表れました。
このほか大工さんの提案で造り付けた、キッチン側面の収納は、板を一枚動かすだけで腰掛けにもなる優れもの。シンクの対面に設けた多目的カウンターも、今では子どもたちにとって絶好の勉強机になりました。また洗面室や浴室などの水回りはキッチン背面に集約されており、キッチンの左右どちらからでも、グルグルと行き来できるようになっています。
「7人も家族がいるのに、手狭さや不自由を感じたことが一度もありません。私たち大人も子どもたちも、友人を家に招く機会が増えたのは、それだけ新居でくつろげている証でしょう」。
自然素材の家ならではの住み心地については、「空気がおいしい。夏の間も湿気が気にならず、漆喰壁の効果を実感しています。
床材のサラサラした足触りもたまりません」と笑顔。そして最後に、家づくりを検討中の方に向けて、「住めば絶対によさがわかります。知り合いに無添加住宅で家を建てた人がいれば、宿泊体験してみることをオススメします」とうれしいメッセージをくれました。
●E-COMPACT 2階建て
家族構成 | 夫婦、祖父母、子供3人 |
敷地面積 | 266.55㎡(約80.6坪) |
建築面積 | 124.26㎡(約37.5坪) |
延床面積 | 118.30㎡(約35.7坪) |
2F | 61.33、(約18.5坪) |
お引き渡し日 | 2015年3月17日 |