スタッフの対応力に信頼を深めた
二人三脚で築き上げた理想の家

 

「一生に一度、満足のいくものを作りたい・・・」
その願いは、一度図面を起こしてもらったはずの土地ではなく、その後運命的なタイミングで出会ったご主人実家の隣の土地だった。

 

細い路地も多い昔なじみの住宅街にすっとパズルが合わさるよう溶け込んだ主張しすぎない佇まい、限られた空間を最大限に活かせた外観の美しさにＡご夫婦のセンスを感じる。

 

約６１坪の敷地面積を道路の境界線までめいっぱい使い、建物自体の外壁を塀として利用しているため建物を囲む壁がなくすっきりとした印象。
こんな活かし方もあるのだ、と感心しつつ、その中でもやはり目を引くのが断然屋根のカタチ。

 

 

片流れ屋根デザインのインパクトに加え、家を取り巻く壁がないことで生まれるゆとりの駐車場スペースとアプローチの調和は見事、両脇の植栽が映え優しく玄関先まで誘ってくれる。

 

外国に来たかのような重厚感のある玄関ドアに、花ブロック・硝子ブロックをアクセントにした玄関ポーチは、ついつい立ち止まり見入ってしまう場所だ。

 

「以前、築５０年の家をリフォームして住んでいたんです。
そこで感じた改善点を解消できるような家、外国人住宅や価格の安いところもいろいろ観て回ったし、木造住宅なども考えましたが、やはり行き着いたのが〝飽きの来ないシンプルな家〟にしたいという想いだった。」

 

そんな中、サイアスホームに出会いデザインだけでなく快適さを兼ね備えた設計にしていこうと決めた。
何より〝スタッフの対応〟に気持ちが動いた。

 

 

「何度も何度も厳密に図面をチェックしても〝思っていたのと違う〟は出てきてしまう。
でもね、早いんです！そんなときの対応が！」

 

ご夫婦ともにサービス業で接客に関わるお仕事をされているからこそ感じるスタッフの真摯な対応は、どんな場面でも一瞬にして不安を拭い去ってしまう安心感があった。

 

「価格が高い、安いかで言ったら〝満足〟。きっとサービス料の方が高いくらいかな」と笑顔で答えてくれたご主人。
設計から完成までの道のりの中で、その都度出てくるこちらの要望に気持ちよく迅速に対応してくれたスタッフとの積み重ねが信頼へと繋がっていった…。

 

 

 

自然素材で生まれた快適空間とストレスフリーの生活動線が
〝お家を大切にする気持ち〟を高めてくれる

 

片流れ屋根の粋なデザインから期待するＡ宅の床面積は３１坪。
玄関先から対面キッチンに向け隔たりがなく一直線。

 

天井高さ３ｍの効果が存分に発揮された広々とした心地よさが奥まで続き、無添加の素材だからこそ生まれる調湿された明るい空間は、自然と５人家族が集まる団らん場所となっている。

 

 

その空間を中心に子ども部屋や主寝室などが両脇を取り囲む、まさにストレスフリーの間取りだ。
「以前住んでいた家より、はるかに広い空間を確保したことで引っ越した当時は息子が走り回ったり、かくれんぼしたり、子どもたちも喜んでくれて・・・」と目を細めるご主人。

 

そんな“全体的な一体感”を実現した各お部屋の動線部分は主に奥様の要望やアイディアが活かされている。
「もともとあった食器棚など、前の家にあるものをスライドできるようにキッチン家具や家電の配置を考えました。」と奥様。

 

コンロから振り向くとちょうど良い感覚で食器棚、そして表には見えないようちょっとした作業台になるスペースも作った。
ときめくのは、その並びにあるご夫婦の“押しポイント”の一つ、パントリ―。

 

 

アーチ型の入り口から見える食材たちまでも奥様の“魅せる技”によっておしゃれに見えてしまうのだ。
（これは真似たい主婦技かもしれない・・・）

 

玄関先のシューズクローゼットの収納設計などもそうだが、特集雑誌で取り上げられそうな“見せる部分・見せない場所の収納術”そこに立って動いてみてわかる絶妙なレイアウトやキッチン動線は、主婦にとって憧れが詰まったコーナーだった。

 

さらに、広さを十分に取ったユーティリティー、お手洗いの手洗い場を少し大きめに希望したのも日常の生活の動きをイメージし、使いやすさを考えた奥様の細やかな家族への想いから・・・。

 

 

スタッフに希望を伝えながら理想の生活動線を一緒に作り上げていった数か月。
同時に「子どもたちには新しいお家を大切にする気持ちももっていてほしいんです」その温かいまなざしが印象的だった。

 

「お家の中のどこが好き？」と末っ子のお嬢さんにこっそり聴くとニコニコしながら「ぜんぶ！」と答えてくれた。
ご家族をそんな笑顔にしてくれるのはもうひとつ！
隣地がご実家ということを活かし、ご実家のお庭と一体化するようサニーデッキを設けたこと。

 

 

ちょうどお出かけされるおじいちゃんやおばあちゃんへお嬢さんの「いってらっしゃい♪」の掛け声。
開放的なテラスから見える実家の豊かな植栽の眺めも最適だが「両親たちと接点が増えたこともよかったです」

 

巡り会えたご実家隣の土地、信頼を深めたスタッフとタッグを組むことができたこと、そうして生まれた理想の我が家は、生活を始めてからより無添加住宅の快適さ・心地よさを感じるという・・・。

 

「これで終わりじゃないですから・・・」ある会話の中でスタッフに言ってもらった言葉に心から安心したという。
これからも３人のお子様の成長とＡ家の紡がれる歴史をスタッフも同じ思いで見つめている・・・。

 

 

家族構成　：　ご夫婦、お子様３名
敷地面積　：　201.97㎡（約61.0坪）
延床面積　：　128.27㎡（約38.8坪）

 

ライター　：　玉城乃野
カメラマン：　矢嶋健吾