住宅街でも視線伸び伸び
ファサードの木ルーバーが「男前」の表情を演出
建築士と楽しく議論しながらアイデアを形に
住宅街にある約85坪の敷地。
建物が周囲にぎっしりひしめき合う、というほどではないけれど、北側前面道路を挟んだ向かいには背の高いアパートなどが林立し、プライバシーへの配慮は必須。
そんな現代らしい都市型の環境で、Gさんご夫妻は2018年3月、視線を気にせず伸び伸び暮らせる平屋を新築しました。
ファサードには目隠し兼デザインの一要素として木のルーバーを配し、駐車場のコンクリート壁にはワンポイントで杉板型枠の木目を入れるなど、外観をパッと眺めただけでもセンスの良さが垣間見えます。
「私たちが思い描いていたイメージやアイデアを担当の建築士さんに投げかけて、あれこれ楽しく議論しながら、理想的な形に仕上げてもらいました。
現場監督さんや職人さんもいつでも快く対応してくれて、気になったことは何でも躊躇せず相談して本当に良かったと思います」と振り返るご夫妻。
漆喰や無垢材など健康を意識した素材面は、当初は無添加住宅選ぶ際の「後付け」だったそうですが、暮らすほどに快適さを実感し、「そういえばこの家に移ってから、子どもたちは2人とも風邪をひかなくなりました」とのことです。
Gさんが本格的にマイホームの検討を始めたのは2015年の暮れ。
無添加住宅の存在はインターネットを通じて知り、さっそく完成見学会を訪問したところ、「漆喰や木を生かした家の雰囲気が気に入ったのはもちろんのこと、それ以上に感激したのが、スタッフの皆さんの対応が良かったこと。
私たちは当時まだ20代で、土地も決まっていない状態。”家づくりをどこまで真剣に考えているか”と思われても不思議ない状況にもかかわらず、どこよりも親身になって相談に乗ってくれました」。
その頃ちょうどタイミング良く、ご主人の実家から現在の土地を譲り受けられることになり、ようやく具体的に計画が動き出しました。
自由設計・明瞭価格・無添加素材。これが最大の魅力
Gさんが無添加住宅を選んだ理由の一つが、自由設計でありながら価格設定が明瞭だったこと。
「プランの内容や床面積に応じて、実際にどれくらいのコストがかかるのかを事前に把握でき、予算を調整しやすかった点はとても助かりました」。
新居の床面積は約40坪。
駐車場を抜けた敷地南東側に玄関を置き、「風水を意識して設計してもらいました」という4LDKの間取りは、中央に大きく20畳強のワンルーム的なLDKがあり、リビング南側の庭に突き出た位置に和室、反対の北側に主寝室・子ども室・水回りをレイアウト。
2つの子ども室は現在、中央の可動間仕切りを取り払って1部屋にまとめ、LDKの延長のようにして使用しています。
また子ども室の窓の外は、幅1メートルほどの物干し場を挟んで、冒頭で見た木のルーバーに覆われています。
北側道路面からは室内の様子をうかがい知ることはできないものの、ルーバーの隙間からサンサンと光が差し込み、室内からは視線もほどよく抜けるので、閉そく感はまったくありません。
窓を開ければ南北に風の通り道が生まれ、庭から新鮮な空気が運ばれてきます。
リビングに隣接する和室も、子ども室同様にLDKの延長として役立っています。
和室のデザインはご主人が担当し、円形の窓に障子の横長の組子、竹網代を用いた引戸など、こだわりの「和」のイメージを追求しました。
一方でキッチンをはじめ水回りのデザインは、主に奥様が担当。
対面キッチンの周囲はウッディなタイルで化粧し、温かな雰囲気を演出。
アイランド型を選んだのは「建築士さんの提案です。言われるまで、アイランドって何?という状態でした」とのことですが、「左右どちらからでもグルグルと行き来できて、使い勝手が抜群。この形態にしてもらって大正解でした」。
他にもリビングの天井高だけを30センチほど上げて、ダイニングとの段差に間接照明を仕込んだり、テレビの背面に色付きの漆喰を用いたり、こだわりの要素が家中に満載。
それに加えて漆喰や無垢の木に囲まれた室内は、一年を通じてサラリとした空気感が続いて心地良く、親類・友人をはじめ訪れる人からの評判も上々です。
今改めて約2年間に及ぶ家づくりを振り返り、「自由設計プラス自然素材。これが無添加住宅の大きな魅力ですね」としみじみ感じています。
家族構成 : ご夫婦、子供2名
敷地面積 : 277.49㎡(89.9坪)
延床面積 : 106.71㎡(32.2坪)
お引渡し : 2018年3月