敷地形状に合わせて柔軟にプランニング
屋内外が緩やかにつながった
バーベキューに最適な集いの空間
本人もゲストにも好評のフローリング。椅子要らずのサラサラした触り心地
Gさんご夫妻の新居に愛称を付けるなら「バーベキューハウス」。
4枚の掃き出し窓とデッキテラスを介して、リビングと緑の芝庭がシームレスにつながった大空間は、大勢が集まるのにうってつけのパーティースペースです。2017年3月に完成して以来、友人知人らを何度も招いて楽しい宴席を催しています。
「フローリング(柿渋塗装した無垢のアカシア材)のさらりとした触感が気持ちよくて、床にそのままゴロンと寝転がっても大丈夫。わが家に遊びに来た人みんなからも大好評で、進んで床に直座りするから、バーベキューのときも椅子を用意する必要がないほどですよ」と奥さま。
さらにリビングに隣接する洋室は、現在は間仕切りをすべて取り払って一体的に使用しており、LDKと合わせると20畳くらいの面積はあるでしょうか。天井を見上げれば、屋根の勾配を生かしたハイサイドライトが庭側に設けられ、室内の開放感を一段と高めています。
お2人が本格的に家づくりを始めたのは、完成の約3年前。以前から持ち家志向が強く、30歳という年齢の節目を機にいよいよ計画に乗り出すと、まずは「お互いの実家に近く、今まで住んでいたアパート同様に海が見える場所」を選んで現在の土地を購入。その後は1年以上、理想の住宅像を求めて奔走を続け、「無添加住宅」にたどり着きました。
「漆喰を基調にしたシンプルなデザインも、無垢材を生かした木の風合いも、家全体に漂う爽やかな雰囲気も、すべてがパーフェクト。スタッフの皆さんの対応も素晴らしく、初めて訪問した直後にはもう、ここにお願いしようとほぼ決めていました」と振り返ります。また、ご主人がやや敏感な体質だったこともあり、「体に悪いものは使わない、というコンセプトに共感した」ことも大きな決め手になりました。
建築士提案のプランに納得。内装はシンプルに、外観には遊び心をプラス
Gさん宅は平面図を見ると、整った四角形ではなく、庭に面した一辺だけが、平仮名の「く」の字のように折れ曲がっています。これは同様に変形した敷地の形状に合わせて、「少しでも海が見やすいように」とGさんが要望したもの。間取りでいえば、フロア中央のキッチンを軸に、その両サイドにある洋室とデッキテラスが、庭側へ斜めに張り出しています。
「最初に建築士さんに相談したとき、もしかすると断られるんじゃないか…と少しヒヤヒヤしていたのですが、“わかりました。大丈夫ですよ”とあっさり快諾してくれて、しかも私たちが期待していた以上のプランにまとめてくれて。そこからはもう、建築士さんを信頼し切って、提案内容にほぼそのまま沿う形で進めていきました」。
プランの特長としては、冒頭で見た「バーベキュー」に適した大空間以外にも、例えば効率的な動線計画・収納計画が挙げられます。バスルームや洗面室などの水回りはキッチン背面にまとめられ、その中にやや大きめのウオークインクローゼットも配置されており、「今はまだ夫婦2人暮らしということもありますが、他の収納スペースを持て余すほど、ここ1カ所だけで十二分に間に合っています」とのこと。
「持ち込みの収納家具は極力置かずに、すっきりとした空間で暮らしたい」というお2人の狙いが、見事に果たされているようです。この他、リビングとキッチンにそれぞれ隣接する洋室は、2つとも可変式。現在はLDKの延長として、ドアも間仕切りも取り払い、ほぼワンルーム的に使われていますが、最大で4つ個室に分けられます。もちろん電源や窓の位置も計算済み。生活のシーンに応じて柔軟に住みこなすことが可能です。
インテリアのデザインは白の漆喰とアカシアをベースに、建具などの木部はすべてウオールナット調で統一。どこかリゾート感も漂う、大人の落ち着いた雰囲気を演出するとともに、「外観はシンプル過ぎると味気ないですからね。
駐車スペースにはタイルを施工し、玄関回りは花ブロックでお化粧しました」。明るく風通しの良いオープンな空間構成と、こうした細やかな気遣いが相まって、ゲストが何度でも訪れたくなる居心地の良さを生み出しているのでしょう。
家族構成 : ご夫婦
敷地面積 : 216.88㎡(65.6坪)
延床面積 : 90.11㎡(27.2坪)
お引渡し : 2017年3月