子どもの健康を考えて、無添加住宅を選択
イメージ通りの間取りと想像以上の開放感で
快適・健やかな暮らしを楽しむ
視線が一直線に抜けるレイアウト。内装はモデルハウスをお手本に
ぜんそくを抱えた次女の健康面を最優先し、「家を建てるなら、体にやさしい素材・工法を積極的に取り入れている住宅会社を」と考えていたKさんご夫妻。その次女が小学校へ上がるタイミングに合わせて準備を始めた頃、SNSでつながりのあった建築士が「無添加住宅」の設計パートナーであることを知り、沖縄市古謝にあるモデルハウスを紹介してもらいました。
「初めて訪問したモデルハウス・完成見学会が、無添加住宅でした。スタッフの方の説明を受けながら、一つ一つの家づくりのコンセプトに深く納得すると同時に、漆喰や無垢材の素材感や雰囲気、室内の空気感などがとても気に入り、ほぼその日の時点で“ここにしよう”と決めていました」。
Kさんが用意していた土地は、間口が狭くて奥に細長い、100坪弱の平坦地です。ご主人は当初から「この敷地形状を生かした間取りにしよう」と考え、一番奥にキッチンを置き、そこから間口側の玄関に向かって、家全体を見渡せるようなプランを構想していました。
そのイメージを「設計担当に指名した」というSNSつながりの建築士に伝え、たたき台を作成してもらい、提案された図面を見て「一発OK」。敷地南東に面して、対面キッチン、リビングダイニング、和室、玄関が一列に連なる現在の間取りができあがりました。
一方で意匠面については、「モデルハウスをお手本にした点も多いんですよ」。漆喰仕上げの壁、アカシア無垢材のフローリングはもちろんのこと、キッチンの側面にはコーラルストーンの天然石を施し、「一カ所だけでは寂しいから」とテレビ背面も同様に化粧しました。
このほかご主人のこだわりで大きな床の間を配した和室には、廊下側に木のルーバーを、窓側に障子を設け、それぞれの桟は床材と同系色で統一。これもモデルハウスとほぼ同じスタイルです。
天井が高く、室内外が一体化した広々とした空間設計
Kさんご夫妻には子どもが3人。リビング・和室と平行するように配置した子ども室は、「成長に合わせて部屋をつなげたり仕切ったり、柔軟に使えるように」と可変式で設計しましたが、「いざ住み始めてみたら、部屋にいるのはほぼ寝るときだけ。いつもリビング側で過ごしていますよ」。自然と団らんを育む待望の新居は、次女の小学校入学に合わせるように2017年3月に完成しました。
改めて室内を見渡してみると、端から端まで視線が抜けるオープンな空間の中で、ひときわリビングの開放感が際立ちます。天井高を他の居室より1メートル高い3.6メートルに設定し、南北両サイドの壁には「風通しを促し、効率的に換気・排熱できるように」と開閉式のハイサイドライトを設置。天井中央にはシーリングファンを取り付けて、ちょっとしたリゾート感を演出しました。
そして圧巻なのが、幅3.6メートルの大開口。4枚のガラス戸を全開にして、すべて袖壁の引き込み部に納めれば、室内と屋外が一体化して緩やかにつながり、「生活の幅もグンと広がりました。小さいながらも縁側と庭のスペースを確保したので、庭にプールを置いて子どもたちを遊ばせたり、大勢の友人を招いてバーベキューをしたり、何かと重宝しています」。
家族それぞれの小さなこだわりも散見されます。例えばダイニングには、あらかじめサイズを測って壁面を掘り込み、長女・次女念願のピアノを配置。今までアパート暮らしで我慢していた鬱憤を晴らすように、2人は競い合うように毎日練習に励んでいます。
またキッチン・トイレなどの水回りは、奥さまがホッとひと息つくために趣向を凝らしたくつろぎスペース。とりわけトイレの内装は、「わが家で完成見学会を開いたとき、見学者の皆さんから大好評でした」とのことです。
今回取材で訪れたのは、8月の酷暑真っ盛り。なんとエアコンを未設置にもかかわらず、あまりの風通しのよさに暑さ・湿気はほとんど感じず、「家中どこを触ってもべたつきがなく、特にサラサラした床の足触りが気持ちいいですね」と奥さま。住環境が改善したおかげなのか、懸念していた次女のぜんそくも、不思議なほどにピタリと収まりました。にぎやかで毎日笑顔の絶えない、健やかな暮らしが営まれています。
家族構成 : 夫婦、子供3名
敷地面積 : 203.38㎡(61.5坪)
建築面積 : 103.21㎡(31.2坪)
延床面積 : 99.28㎡(30.0坪)
お引渡し : 2017年2月24日